体力を使う重労働には、いずれ限界が訪れます。これは40歳を超えた多くの人が実感していることかと思います。お年寄りに重い物を持てないように、肉体的な衰退は必ず始まります。しかし、本当に深刻なのは精神面です。苦しいのは肉体の負荷や時間の拘束だけではありません。プレッシャーやストレスなどの精神的な負担を長年つづけていれば、溜まったストレスが一気に身体の症状に現れてきます。
現に多くの人が心を壊し、心療を必要とされています。もちろん、耐えられる人も存在します。限界を超えられるという思想があるのも事実です。しかし、それを全ての人に求めるのはおかしいことだと思います。
例えると、人が努力して勉強をすれば一流大学に行くことも可能ですが、全ての人が一流大学に行けるわけではありません。一人一人得意分野に違いがあり、適性があるのです。全ての人が努力すればハードワークをこなせるという考え方が、現代社会に蔓延していることが問題になっているといえるのです。自己防衛のためにも、回避する術を身に付けておくことが大切です。それは耐えるためのノウハウにも繋がります。
ハードワークをこなしている人は、必ずしも自力だけでこなしているわけではありません。家族や同僚など、多くの仲間に頼り支えられています。効率的に仕事をする技術や、ストレスを発散する術も心得ています。限界を超えないようにするのも同じことです。また、趣味や人間関係を大切にし、なぜ仕事をするのかを今一度考えてみましょう。仕事への姿勢を改めることで、突破口が開けることもあります。